船舶の航行データであるAISデータを活用することで大津波来襲を早期に把握し、その情報を陸上に通達するシステムの構築に関する研究を行った。主な成果は、①:2011年3月11日の大津波時に東北地方の海域を航行していた船舶の航行状況を把握した②:航行挙動解析により航行中に津波の影響を受けた船舶を特定し、その特徴について定性的評価を行った。③:②の結果から津波の影響を受けた船舶について定量的評価を行った。④:②、③に基づき津波応答に関する判定アルゴリズムを構築した。⑤:④で構築した船体津波応答による津波検知アルゴリズムと通報機能を組み込んだリアルタイム船舶航行モニタリングシステムを構築した。
|