本研究では,AEセンサを用いた新たな積雪内部構造の検出手法の開発を目指している。申請当初の研究目的は,積雪内部の雪崩発生個所を,AEセンサを用いて把握することであったが,積雪内部のAE検出は,積雪内部の伝播速度の減衰が非常に大きく,ウェーブガイドを用いた場合であっても,AEの変化を直接的にとらえることが難しいことが分かった。そこで,ウェーブガイドに伝播するAE特性に着目し,供試体密度とAE特性の関係から,供試体密度や供試体の材料が異なることで,計測される周波数特性に異なる相関が得られることを確認した。今後は引き続きデータ分析を行い,積雪内部の構造と音の関係を追及してく。
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