本課題では、マルチピンホールを用いる蛍光X線CT(pFXCT)を開発し、マウス等の小動物撮像に向けた基礎的検討を行うことが目的である。この目的のために、タングステン製のマルチピンホールを開発し、第3世代型の蛍光X線CT撮像方式を実現した。また、Geant4によるシミュレーションや各種ファントムを用いた実験により撮像方式を評価をした。さらに,マウス試料の撮像実験により,小動物撮像に向けた基礎的検討を行った。本研究により、提案するpFXCTはヨウ素造影剤を利用するマウスの脳血流イメージングなどのin vivo計測に利用でき,造影剤にGNPを利用すれば腫瘍の機能イメージングに利用できる可能性がある。
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