研究課題
若手研究(B)
本研究では、細胞培養環境で溶解除去可能な温度応答性足場材料の開発を目的として、生体由来高分子であるキトサンを化学修飾した誘導体を合成した。得られたキトサン誘導体水溶液は、体温付近で急速にゲル化し、ハイドロゲルというよりもプラスチックのような強度を示した。しかしながら、そのような強固な固体は4度で冷却することで、容易に液体へ復元する。以上の結果は、高分子固体材料が冷却により溶解することを示しており、従来の材料とは全く異にする新素材の開発に成功したものといえる。
高分子材料、バイオマテリアル