被ばく患者には早期からのリハビリテーションの必要があると考えられるが、その効果を示した研究は存在しない。本研究は、高線量局所放射線皮膚障害モデルラットを作成し、その病態について解析を行ったほか、モデルラットに対して超音波治療を実施し、関節可動域および形態学的変化について検討を行った。実験の結果、モデルラットの作成には30GyのX線照射が適正であることが明らかになったほか、リハビリテーション治療には強制的かつ強い運動ではなく、マイルドな他動運動や物理療法が効果的である可能性が示唆された。また、超音波治療は慢性炎症を抑制し、関節可動域制限予防につながる可能性が示唆された。
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