研究課題
本研究では、光遺伝学的手法を用いた脊髄損傷後の歩行機能再建法を開発してきた。具体的には、まずチャネルロドプシン遺伝子を強制発現させたラットに対して胸髄完全離断を行い、完全下半身麻痺ラットを作製した。損傷5-6週間後に歩行中枢のある腰仙髄下部に青色光を照射し、トレッドミル稼働中に歩行運動を誘発させることに成功した。さらに、この歩行運動を促進させるために、セロトニンアゴニストを投与したところ、下肢の関節角度運動が増加し、体重免荷も軽減した。これらの研究成果をまとめて、国際誌に論文投稿を続けている。