研究課題/領域番号 |
26750184
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
星野 藍子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10534406)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | うつ病 / 家事 / サポート |
研究実績の概要 |
本研究ではうつ病女性の家事労働におけるサポートの問題点と特徴の解明を目的とし、インタビュー調査・アンケート調査を予定している。本年度は研究の準備として、インタビュー・アンケート、リクルート先の決定を実施した。リクルート先としては愛知県内の精神科病院・精神科クリニックとなった。現在施設との調整を実施し、インタビューないしアンケートを開始できる段階となっている。またその調整に先立ち、本研究に関して、名古屋大学における倫理申請にて実施許可を取得した。 また本研究の関連研究として、 Hong Kong Journal of Occupational Therapyに、論文「Relationships between Depression and Stress Factors in Housework and Paid Work Among Japanese Women」を投稿し、アクセプトされた。その論文ではこれまでに取得したデータをもとに、うつ病女性の家事労働上・賃金労働上のストレス要因について解析を行い、より影響の大きい因子について報告した。その結果、家事労働上の課題として労働量の変動しやすいことや、自己有能感の低さの問題などが明らかになった。この論文内容はインタビュー調査において基礎的なデータとして利用されるため、論文化されたことで、本研究がより的確に実施することが可能となった。論文は現在in pressの状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
26年度に産前・産後休暇を取得しており、全体的な進捗の遅れがみられる。当初計画から1年延長を申請・受理されている。 0歳児育児との両立から進捗にやや遅れがみられるが、次年度に向け準備は整っており、28年度での終了は可能であると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
具体的なデータ収集を28年度前半に実施、集約作業を行っていく。 論文発表だけではなく国際的な学会やミーティングなどでの意見交換も視野に入れ、研究を遂行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度に産前・産後休暇を取得したため、計画に遅れが生じ、延長の手続きをとっている。そのため、次年度の研究費として多く研究費は生じている状況である。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度には研究のデータ処理、解析における人件費、学会発表や論文などの研究成果の発表に残りの研究費を使用する予定である。28年度前半にデータに関する使用があり、後半に発表関係の研究費の使用となる。
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