研究課題/領域番号 |
26750200
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
沖崎 貴子 順天堂大学, 医学部, 助手 (40624854)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | PVDFフィルム / 筋音図 / 嚥下機能 / 嚥下障害 |
研究実績の概要 |
平成27年度の概要 ①筋音図による評価と従来法との比較:27年度は健常者5名を対象とした臨床試験を行い,従来評価法として嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)と同時に筋音図の計測を行い,嚥下運動の観察結果と筋音図の測定結果との比較を行った.嚥下運動における各器官の動きと筋音図から得られる特徴量との対応関係を調査する.これにより,筋音図から得られる特徴を用いて,嚥下運動における食塊の流れと各器官の協調運動とを推定することが出来るかどうか検証している. ② 筋音図による嚥下障害の分析:頭頸部癌を有する嚥下障害患者を対象に,上記①と同様の臨床試験を行った.これにより,障害の種類と筋音図の特徴との関係を調査し,筋音図の情報から障害の有無の識別,あるいは障害のある器官の特定が可能かどうか調査する.また,同様の臨床試験を様々な年齢の健常者にも行い,年齢の違いの影響も調査したいと考えている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年度と同様にPVDF添付最適位置については引き続き検討が必要な状況である。筋音図上のアーチファクトの解析・除外が検討課題である。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度の研究結果をもとに筋音図の情報から嚥下運動を再現することが可能になる.そこで,筋音図から得られる嚥下運動の推定結果をCGや咽喉部の動きを再現できる精密模型(参考文献3)に反映させる.これにより,患者に自身の嚥下運動時の食塊の流れや各器官の協調運動の様子を視覚的に提示できる嚥下リハビリテーション支援システムを構築する.
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次年度使用額が生じた理由 |
既存の消耗品等を使用し新たな購入を抑えられた為
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次年度使用額の使用計画 |
適宜年度計画を見直しし、支出計画の確認を行う。
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