現在,高齢者人口の増加傾向にともない,認知症を患う高齢者の人口も増加すると予測されている.そのため,認知症の予防・改善は必要不可欠な課題である.そこで本研究では,これまでの研究成果を活用し,会話型ロボットとの日常会話を利用した認知症評価システムについて,研究開発を進めた. 本研究課題では,(1)ロボットセラピーにおいて利用者に意識されることなく認知症の進行度を計測・評価するシステムの試作機開発,(2)高齢者が描いた図形や文字列から認知症のタイプや進行度を識別する方法の開発と実装,(3)介護現場での恒常的利用を目指した県内の介護福祉施設における評価実験に焦点を絞り,研究開発を行った.
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