痙直型脳性麻痺患者における下肢随意性の評価法であるSCALEの翻訳を行い、日本語版SCALEの信頼性・妥当性を検証した。 次に速度の異なる負荷立ち上がり運動(STS)が歩行時エネルギー効率に及ぼす影響を検証した。脳性麻痺児16名を、ゆっくりな速度の立ち座り群(低速群)と任意の速度の立ち座り群(任意群)に分け、リュックに重りを入れての負荷STSを6週間実施した。介入前後で低速群の6分間最大歩行距離や歩行時エネルギー効率が改善した。脳性麻痺児へのゆっくりとした速度での負荷STSは、歩行時のエネルギー効率を改善させる可能性が示唆された。
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