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2014 年度 実施状況報告書

運動制御における登上線維入力の役割

研究課題

研究課題/領域番号 26750238
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 和  東京大学, 総合文化研究科, 助教 (40637914)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード運動制御 / 下オリーブ核―登上線維系
研究実績の概要

運動学習における神経基盤は小脳プルキンエ細胞での長期抑圧であり、この長期抑圧の発現には延髄下オリーブ核を起始とする登上線維入力が必要不可欠である。しかしながら、運動学習に重要な登上線維入力が、運動制御においてどのような役割を有するかはほとんどわかっていない。そこで本研究課題は、運動制御における登上線維入力の特性および役割を調べることを目的とした。円滑な運動制御には、その基盤となる姿勢制御が重要となる。そこで今年度は、運動制御の中でも姿勢制御に着目し、以下の結果が得られた。
①四足歩行動物であるラットに対し、後肢直立実験環境の構築および3-APを投与することで登上線維―小脳プルキンエ細胞入力系を破壊した動物を作製し後肢直立時のデータを取得した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の研究計画において、自由行動下で全身をダイナミックに制御する際の小脳神経細胞の活動を記録する予定であった。しかしながら、運動制御におけるより基本的な姿勢制御中の神経活動記録から検討する必要があると考えられ、研究課題を追加したため。

今後の研究の推進方策

本年度は、後肢直立実験環境における登上線維―小脳プルキンエ細胞入力系破壊動物からのデータを収集し、運動学的解析を加えることで、運動制御中の神経活動記録へつなげたい。

次年度使用額が生じた理由

研究計画に新たな課題を追加したため、当初予定していた予算執行に変更が生じたため。予定金額の変更ではなく、執行時期が変更したことを追記する。

次年度使用額の使用計画

執行時期が変更となったが、研究計画に沿って使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Effect of inactivation of the intermediate cerebellum on overground locomotion in the rat: a comparative study of the anterior and posterior lobes.2014

    • 著者名/発表者名
      Sho Aoki, Yamato Sato, Dai Yanagihara
    • 雑誌名

      Neurosci Lett

      巻: 576 ページ: 22-27

    • DOI

      10.1016/j.neulet.2014.05.027

    • 査読あり
  • [学会発表] ラットモデルを用いた歩行中の障害物回避動作における延髄下オリーブ核ー登上線維系破壊の影響2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤 和、境 和久、青木 祥、端川 勉、柳原 大
    • 学会等名
      第27回自律分散システム・シンポジウム
    • 発表場所
      東京理科大学神楽坂キャンパス(東京都新宿区)
    • 年月日
      2015-01-22 – 2015-01-23
  • [学会発表] 神経疾患に伴う姿勢制御系の変容解明のためのラットの直立実験環境の構築2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤陽太、船戸徹郎、柳原 大、佐藤 和 他4名
    • 学会等名
      第27回自律分散システム・シンポジウム
    • 発表場所
      東京理科大学神楽坂キャンパス(東京都新宿区)
    • 年月日
      2015-01-22 – 2015-01-23

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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