我々ヒトの持つ運動学習能力はスポーツ場面やリハビリの場面に限らず,日々の生活を送る上でも欠かせない能力の一つである。本研究では、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて運動学習に関わる脳活動を明らかにしていくことを目的とした。被験者はMRI対応のジョイスティックを操作することでモニター上に提示されるカーソルを動かし、視覚運動変換のある環境での到達運動課題を行った。そして、被験者が新奇な環境を学習した時の脳活動について検討を行った。その結果、学習によって脳活動が変化し、体の動きとしては類似の運動をしていても視覚的な情報に応じて脳活動パタンが異なることが示唆された。
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