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2014 年度 実施状況報告書

スノーケリングを用いた水泳指導教材の開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 26750247
研究機関名桜大学

研究代表者

田原 亮二  名桜大学, 健康科学部, 教授 (70441780)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード水泳学習 / 泳力 / 泳法に関する知識 / 水泳有能感
研究実績の概要

本年度は現行の各校種における水泳指導の現状について大学生を対象として調査を行い、その成果と問題点の特徴を明らかとした。
質問項目は4泳法の最長泳距離,各泳法についての知識・理解,各校種における指導内容,水泳に対する有能感(以下,水泳有能感)についてであった.泳法の知識・理解と指導内容,水泳有能感は5件法で回答を求め平均値を算出し,各群間で比較した.
各泳法の平均泳距離はクロール275.3±394.5m、平泳ぎ262.2±429.5m、背泳ぎ135.9±275.4m、バタフライ70.3±193.6mであった。また、泳法の理解度については、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの順に高い理解度を示し、バタフライは他の泳法に比べて理解度が低いことが示された。すべての泳法において、泳法の理解度が高いほど泳距離が有意に長い結果が示された。以上の結果から、中学校以上の水泳授業において、知識・理解を深める教材を開発し運用する必要性が示唆された。水泳有能感の平均値は29.8±8.96ポイントであり,泳力が優れている者ほど高かった.水泳指導の実施状況に関して,小学校27.2±6.97ポイント,中学校22.1±7.29ポイント,高校27.4±9.99ポイントであった.中学校は小学校,高校と比較して有意に低値であった.高校で水泳授業を受けた群の知識・理解(64.2ポイント)は,水泳授業を受けていない群の知識・理解(58.0ポイント)よりも有意に高く,有能感も同様の結果であった(受講群:30.85ポイント,非受講群27.87ポイント).校種別の水泳指導の実施状況の結果から,中学校での指導が充実していないことが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成26年11月から平成27年1月まで病気療養のため入院していたため、当初の予定通り研究を進めることができなかったため。

今後の研究の推進方策

小・中学校で実施予定の授業教材の開発は既に完了しており、今年度4月と5月で協力校の体育担当教員と児童の実態や授業実施環境を踏まえて打合せを綿密に行い,学校現場に対応した指導案を作成する.
授業の効果を測定する質問紙は先行研究を援用して作成し,沖縄県北部12市町村の小・中学校にて予備調査を実施する.校種別に因子分析を行い評価尺度を作成し,授業実践の評価に用いる.また、授業担当教員の時間内での動きをビデオカメラで記録し,教師行動観察法を用いて直接的指導,巡視,マネジメント,相互作用などの項目に分類する.指導内容に対する行動変化を検討するため毎時間記録,評価する.
授業実践は今年度6月および7月に沖縄県大宜味村立大宜味小学校の1~6年生約30名を対象として実施する.指導は協力校教員に担当してもらい,通常の水泳授業と同様の指導態勢での実践を依頼する.申請者および研究補助学生3名は記録・調査を実施しながら安全管理に努める.その後,授業実践者の所感も含めた各評価を参考に指導案の修正を検討し,それらの成果については次年度に関連学会にて報告する.

次年度使用額が生じた理由

以下の理由により、次年度も助成金の使用が生じている。
研究の進行が遅れているため、次年度も授業実践を行う必要があるため。

次年度使用額の使用計画

授業実践研究に係る物品購入、研究補助者への謝金、その他費用として使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 水泳指導における知識・理解と水泳有能感の関係2014

    • 著者名/発表者名
      田原亮二、遠矢英憲
    • 学会等名
      日本スポーツ教育学会第34回大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2014-10-25
  • [学会発表] 大学生における泳力と泳法に関する知識の関係 ~各校種における水泳学習の振り返りから~2014

    • 著者名/発表者名
      田原亮二、遠矢英憲
    • 学会等名
      第63回九州体育・スポーツ学会大会
    • 発表場所
      別府大学
    • 年月日
      2014-09-14

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公開日: 2016-06-01  

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