本研究はスノーケリングを用いた水泳指導教材を開発し,泳動作分析,授業評価などの観点から教材の効果を検証することを目的として実施された.ストリームラインの確認,キックの練習,キャッチアップクロール,息つぎの練習へと発展させるクロール泳の授業プログラムを開発し,小・中学生を対象に授業実践を行った. 観点別の授業評価において,技能の認知および知識に関して授業後に有意な向上が認められたことから,開発した教材は,泳法に関する「知識・理解」を高めるのを助けると言える.泳技能に関しては,ボディポジションとキック動作に関して顕著な向上が認められた.泳距離に関しては,授業前後で可泳距離の有意な伸長が認められた.
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