一番の成果は、11月に台湾の国立台湾師範大学で行われた、東アジアスポーツ教育学会において、ポスター発表を2本行えたことである。その内容の1つは、ゴール型の新しいエリアボールという教材を開発し、その実験単元を行なってデータ分析した結果である。この教材は人のいる場所をエリアで区切ることによって、自分がいつどこに動けば良いのか可視化でき、学習指導要領のボールを持たない時の動きの学習指導実現に最適であると考えられる。もう1つの発表もゴール型教材の実験単元の結果をまとめたものであるが、こちらは教師行動の児童への言葉かけ(ベテラン教師と新任教師の差を参考にして)に特に着目し、児童の技能向上と社会的態度育成のための教師の言葉かけを明らかにした。 この実験単元のしかけは、児童との相互作用を多く行うということを常に教師に意識してもらうことだった。 以上のような実験単元を作成し実践するために、多方面からの知見を得るために、体育科教育学会・体育授業研究会・スポーツ教育学会・佐久体育同好会の研究会・全国女子体育研究大会に参加した。また、新書を購入し、児童の発達段階に合わせた単元構成や教師行動の参考にした。
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