本研究では,1)スポーツ教育モデルを基に,我が国の体育授業において,小・中・高校の発達段階を考慮し規範や社会的な態度の育成に焦点を当てた授業を実践した。2)組織的観察法を用いて社会的な態度を表出している子どもたちの授業中の行動を評価し,授業中の社会的な行動とこれらの行動に対する子どもたちの意識の変化を分析した。3)体育授業を通じて社会的な行動を定着させ,継続して社会的な態度や意識を変容させることで,体育授業以外での子どもたちの社会的な態度の育成がどのように促されるか検討した。4)また,その発達段階による差異や特徴についても検討した。
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