研究課題
本課題の目的は、システムの設置や操作を極限まで軽減した,3次元スポーツ動作解析システムの実現である.平成27年度では,主として平成26年度で得られたオンライン学習アルゴリズムをベースとして以下に取り組んだ.1)動作解析アルゴリズムの検証2)動作解析アルゴリズムの洗練化3)成果の公開用webページの作成・更新まず,1)では動作解析アルゴリズムの検証のため,正解データとして,アノテーションデータが付与されたデータベースが必要であると考えた.一般的なスポーツ動作のデータベースはすでに存在するが,激しい運動のデータを収集するのは難しいため,本研究では,日本整形外科学会の関節稼働範囲等の情報を利用して,人間が取りうる姿勢のデータベースを作成した.このデータベースは,他の同様の研究に広く寄与すると考えられる.2)では,1)での検証と並行して動作解析アルゴリズムの洗練化を実施した.特に,データセットにおけるスケルトンの正規化,学習のためのクラスター化手法を決定した.さらに,スケルトンの姿勢とカメラ座標に応じたスケルトンの射影変換を考慮する手法を開発した.3)では学会発表情報や研究に関する動画像を掲載するようにホームページを改良した.特に,研究成果の発表として,英国で開催されたBMVC2015において,本課題の目的を達成するために必要なコア技術の一部に関する研究成果の発表を行った.さらに,最終的な本課題の成果の発表として国際会議での発表のため執筆中であり,今後の国際会議,学術論文,ホームページ等で発表する予定である.
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IEICE Transactions on Information and Systems
巻: Vol.E98-D, No.5 ページ: 1080-1088
http://cvhost.scv.cis.iwate-u.ac.jp/