本研究課題では、視野空間内で注視位置を維持する際において利き目が非利き目に比べて安定した特性を示すかという問題について検討した。また、スポーツ競技選手の両眼注視における左右眼の動的特性を検討した。さらに、両眼眼球運動のトレーニング効果を検証するためのシステムを構築し、両眼注視特性とスポーツパフォーマンスとの関連について検討することを目的とした。その結果、両眼注視時に利き目が非利き目に比べて安定した特性をもつことが示された。また、眼球運動に関するフィードバック情報の提示が眼球運動特性に影響を与える可能性、および奥行き方向への注視移動時の動的特性がスポーツパフォーマンスと関連することが示唆された。
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