本研究はツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの観戦者及び開催地住民を対象として、スポーツイベントの開催が開催地域にどのような影響を与えるのかを社会心理学的観点から明らかにすることであった。結果、スポーツイベントが開催地域にもたらす社会効果は、「経済活動の促進」、「異文化への興味・機会拡大」、「開催地域の認知・イメージ向上」、「混雑・混乱増加」の4つの要素が抽出された。また、スポーツイベントを通じて快感情(楽しい、嬉しい)を経験することで開催都市への好意的なイメージが高まっていくことも明らかとなり、都市ブランディングの観点からスポーツイベントを開催する意義が示唆された。
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