本研究課題では,スタティック・ストレッチング(SST)またはダイナミック・ストレッチング(DST)の単独施行および併用施行が関節可動域,最大動的トルク,stiffness,等尺性筋力に及ぼす影響を検討した。対象は健常男性7名の右膝屈筋群とした。SSTおよびDSTは30秒を1セットとし,単独施行の場合は一方のみを10セット,併用施行の場合はSSTおよびDSTを各5セットずつ行った。結果,どの介入方法においても,介入後に関節可動域および最大動的トルクの増加,stiffnessおよび等尺性筋力の低下が生じた。一方で,介入後の各評価指標の変化の程度は,介入方法の違いによる差を認めなかった。
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