• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

ミオグロビン発現制御機構および生理機能の解明と有酸素性運動能力向上への応用

研究課題

研究課題/領域番号 26750314
研究機関立命館大学

研究代表者

岩中 伸壮  立命館大学, 理工学研究科, 研究員 (80584002)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードミオグロビン / シグナル伝達
研究実績の概要

ミオグロビン(Mb)は、骨格筋細胞内の酸素を貯蔵する役割を担うとともに、持久的トレーニングへの適応(筋の有酸素代謝能力の向上)にも貢献するものと考えられてきた。しかしながら、その機序の詳細や Mb発現の制御機構は不明なままであった。
本研究の目的は、細胞から生体レベルまでの生理学的・細胞生物学的解析により、Mbの発現制御機構とその生理的意義を明らかにし、その知見を基盤として効果的に Mb 発現を高める運動・栄養処方を開発することである。本研究で得られる知見は、筋代謝能力の分子基盤の理解に加え、筋有酸素能力を高めるための刺激の選択性やトレーニング効率の向上のための基礎的知見として極めて重要な意義があると考えられる。
平成26年度は、シグナル伝達メカニズムの詳細な解明を行い、Mb発現増加には細胞内cAMP濃度の上昇が重要であることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度はMb発現のシグナル伝達メカニズムの解明を目標とし、その目標が達成されたため。

今後の研究の推進方策

平成27年度は、これまで得られた知見を基盤とし、実験動物を用いてMb発現を高めるための運動・栄養処方の開発を行う。

次年度使用額が生じた理由

雇用条件上、研究を一時中断する期間が生じたため。

次年度使用額の使用計画

平成27年度は、これまで得られた知見を基盤とし、実験動物を用いてMb発現を高めるための運動・栄養処方の開発を行い、タンパク質・遺伝子発現解析を行う予定である。そのために必要とされる実験動物購入費、薬剤添加特殊飼料費、分析用試薬や分析関連消耗品費が主な使途内容である。また、学会・研究会への出席に要する旅費や分析補助者に対する謝金も支出予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Mixed lactate and caffeine compound increases satellite cell activity and anabolic signals for muscle hypertrophy2015

    • 著者名/発表者名
      Yoshimi Oishi , Hayato Tsukamoto , Takumi Yokokawa , Keisuke Hirotsu , Mariko Shimazu , Kenji Uchida , Hironori Tomi , Kazuhiko Higashida , Nobumasa Iwanaka , Takeshi Hashimoto
    • 雑誌名

      Journal of Applied Physiology

      巻: 118 ページ: 742-749

    • DOI

      10.1152/japplphysiol.00054.2014

    • 査読あり
  • [学会発表] Caffeine Treatment Stimulates Myoglobin Synthesis via cAMP Signaling in L6 Skeletal Muscle Cells.2014

    • 著者名/発表者名
      Nobumasa Iwanaka, Takumi Yokokawa, Takashi Fujita, Kazumi Masuda, Takeshi Hashimoto
    • 学会等名
      ACSM Conference on Integrative Physiology of Exercise
    • 発表場所
      Eden Roc Miami Beach, Florida, USA
    • 年月日
      2014-09-18
  • [図書] アンチエイジングシリーズ4 進化する運動科学の研究最前線(第3章、第2節)2014

    • 著者名/発表者名
      橋本健志、岩中伸壮
    • 総ページ数
      440
    • 出版者
      NTS

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi