本研究では,13C安定同位体比分析を用いて,高強度・間欠的運動種目のアスリートが高強度運動に対する骨格筋の糖質代謝機能の動的特性に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした.その結果,1) 安静時糖代謝能は,学生アスリートが一般学生よりも優れていた.2) 4週間の脱トレーニングは,アスリートの安静時糖代謝能を低下させることが明らかとなった.3) 高強度運動時,サッカー選手は他競技選手に比べて,経口投与した13C-グルコースの代謝を抑制していることが明らかとなった.今後,本結果のメカニズムを明らかにすることで,高強度・間欠的運動種目における新規運動プログラムの開発が期待できる.
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