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2017 年度 実績報告書

仕事のパフォーマンスを向上させるセルフケアプログラムの開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 26750327
研究機関独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所

研究代表者

土屋 政雄  独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 客員研究員 (90582560)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード活動量計 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / マインドフルネス / 尺度研究 / 職場
研究実績の概要

目的で掲げた労働者のパフォーマンス向上のためのセルフケア認知行動療法プログラムの開発および効果検証について,2016年度に実施した保健医療職の15名を対象に実施した前後比較デザインの研究データ解析を進めるとともに,統制群を設定した介入研究を情報通信系の企業で働く21名を対象に実施した。
保健医療職の15名を対象にした介入においては,ベースライン時に心理的ディストレスが高い対象ほど職場にいる際に不活発であり,特に平日の勤務時間内と昼食時において低強度活動(1.6-2.9METs)が少なく,平日の昼食時において中・高強度(3.0METs以上)の活動量が少ないことが明らかになった。なお休日での関連は見られなかった。介入の効果評価については,主要評価項目である客観的な身体活動量は介入の前後で統計的な差がみられなかった。副次的評価項目である介入前に対する介入後(time3)の心理的ディストレスの変化は-0.7(95%CI -2.0, 0.5),心理的非柔軟性の変化は-1.8(95%CI -3.6, 0.0),生活満足度の変化は0.3(95% CI 0.0, 0.6)であった。
研究全体の成果については,まず労働者のパフォーマンス評価について,客観的な活動量計を用いた測定により,間接的ではあるが定量的に評価できる可能性を示せた。
研究内容の普及については,研究を進める際に参考にした研究報告のガイドラインなどについて,効果研究や尺度研究の統計解析上の留意点を学会で解説したり,働く人向けのトレーニングマニュアルである『The Mindful and Effective Employee』という書籍を監訳者として関わり,関心ある職場で実施したりするなど,研究遂行上得た知識を他の研究者に啓蒙する活動も行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 職場のストレス教育の利点とエビデンス2017

    • 著者名/発表者名
      土屋政雄
    • 雑誌名

      産業精神保健

      巻: 25 ページ: 155-159

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 心理的ディストレスと客観的に測定された身体活動レベル別合計時間との関連:保健医療職者における平日と週末の時間帯別の違い2017

    • 著者名/発表者名
      土屋政雄,馬ノ段梨乃,北條理恵子
    • 学会等名
      第24回日本産業精神保健学会
  • [学会発表] 職場向け集団アクセプタンス&コミットメント・セラピーによる身体活動パターンの変化:前後比較2017

    • 著者名/発表者名
      土屋政雄,馬ノ段梨乃,北條理恵子
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第42回大会

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公開日: 2018-12-17  

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