本研究では、大学生を対象に運動部活動の継続的な実施が精神的健康に及ぼす影響について、大学1年次より3年間にわたり縦断的に検討した。その結果、ストレス対処能力(SOC)においては有意な交互作用が認められ、大学2年次ならびに3年次において運動部活動を行っている学生(運動群)は運動部活動を行っていない学生(非運動群)と比べ有意に点数が高かった。また、精神的健康度(GHQ-12)、抑うつ(CES-DならびにK6)では交互作用はみられなかったが、大学3年間にわたり運動群の方が非運動群よりも有意に点数が低かった。運動部活動の継続的な実施は、精神的健康度を良好に保つことに有益であることが示された。
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