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2014 年度 実施状況報告書

思春期の運動習慣形成、及び骨量に影響を及ぼす環境要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26750335
研究機関北里大学

研究代表者

山北 満哉  北里大学, 一般教育部, 講師 (40582143)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード運動習慣形成 / 思春期 / 小児期 / 生活習慣 / 出生体重 / 胎内環境
研究実績の概要

本研究は、現在継続中の出生コホート研究のデータを用いて、思春期の運動習慣形成、及び骨量に影響を及ぼす環境要因を検討し、思春期の運動習慣形成、及び骨量増大に寄与する要因を明らかにすることを目的としている。

平成26年度は、これまで継続して実施している小学4年生から中学3年生を対象とした骨強度測定、及び生活習慣調査を実施した。また、これまでの蓄積データを用いて、出生体重(2,500g以上か未満か)と小中学生の運動習慣(1週間あたり7時間以上か未満か)との関連を検討した。

その結果、必要なデータが得られた児童生徒は726名(男子401名、女子325名)であり、そのうち出生体重が2,500g未満である低出生体重児は55名(7.6%)、小中学生期の運動時間が7時間/週未満のものは266名(36.6%:男子28.2%、女子47.1%)であった。男子では出生体重と小中学生の運動時間に有意な関連はみられなかったが、女子では、出生体重が2,500g未満である児童生徒は出生体重が2,500g以上の児童生徒と比較して、小中学生の一週間の総運動時間が7時間未満になる割合が有意に高かった (Prevalence Ratio 1.84, 95%信頼区間: 1.35-2.50) 。
機序や性差の理由など、今後更なる検討が必要であるが、小中学生の女子において、出生体重(2,500 g未満)が推奨運動時間(1日60分以上)を満たさない要因となる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度に実施する予定であった内容(①骨強度測定、質問紙調査の実施、②出生体重と運動習慣との関連の検討、③各学校への調査結果の還元、④次年度調査に向けた児童生徒の社会環境に関する質問票の検討)が当初の目的、計画通りに進められているため。

今後の研究の推進方策

平成26年度と同様に平成27年度の骨強度測定、及び生活習慣質問紙調査を実施する。また、出生体重と小中学生の骨量との関連について検討を行う。
さらに、家庭環境、近隣環境、学校環境等の社会環境要因に関する調査を実施し、小中学生の運動習慣、及び骨量との関連を検討する。

次年度使用額が生じた理由

当初の計画では、超音波骨量測定装置(Achilless A-1000 Insight, Lunar)を購入する予定であったが、販売用の機器がなく(別モデルに変更されたため)、レンタル用の同機器を使用することに変更したため、未使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

今年度未使用額分については、次年度も同様に超音波骨量測定装置(Achilless A-1000 Insight, Lunar)のレンタル費用に支出するとともに、当初の予定で費用不足のために購入台数が限られていた活動量測定機器の購入費用に充当する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 小中学生における2年間の運動状況と踵骨超音波骨量指標の縦断的検討2015

    • 著者名/発表者名
      山北満哉,佐藤美理,安藤大輔,鈴木孝太,山縣然太朗
    • 雑誌名

      体力科学

      巻: 64 ページ: 183-193

    • DOI

      10.7600/jspfsm.64.183

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 小・中学生における運動時間と出生体重との関連 :甲州プロジェクト2014

    • 著者名/発表者名
      山北満哉,佐藤美理,安藤大輔,鈴木孝太,山縣然太朗
    • 学会等名
      第73回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)
    • 年月日
      2014-11-06

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公開日: 2016-06-01  

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