脊髄損傷者の麻痺筋肉の筋活動の一つとなる不随意痙攣に関する研究を行った。その結果、脊髄損傷者の麻痺筋肉量には不随意痙攣の有無が関係していることが明らかとなった。一方で、1日に生じる不随意痙攣の総量(強度ごとの回数および継続時間から推定)は影響を及ぼしていなかった。また、損傷からの年数が10年以上である脊髄損傷者において、不随意痙攣はベッドやトイレなどへの(または、からの)移乗時に生じていた。さらに、不随意痙攣を有する脊髄損傷者において膝関節角度の変化に伴い、大腿部の筋硬度および羽状角の角度が変化することが示された。
|