性年代間で選択距離に若干の差はあったが、高齢者が歩いて行こうと思う距離は1 km以内、自転車では2 km以内であることがわかった。 首都圏高齢者を対象とした縦断研究では、歩行移動は自宅周辺の鉄道路線数、文化施設数が多くなるほど、促進されやすいことがわかったが、中山間地域における横断研究ではこのような関連性はみられなかった。自転車については、中山間地域と首都圏の両高齢者で、高い人口密度と小さい傾斜角度が積極的な利用と関連した。また、中山間地域では、近隣に利用可能な駅がない者において自転車利用が多かった。 縦断研究が乏しい当該分野において3年間の縦断研究を実施できたことは重要な成果であるといえる。
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