本研究により、ナイロビ・ムクル地区におけるノンフォーマルスクールと近隣との関係について明らかにすることができた。またその上で、同地区に立地するノンフォーマルスクールの環境改善の実践を行い、一定の成果を挙げることができた。 ノンフォーマルスクールは、時間をかけて近隣との関係を構築しており、不足する設備の補完を行うのみならず、子どもが学校生活を送る上で安全を守り、規律を正す「見守り、見張り」役として近隣住民が役割を果たしていることが明らかになった。一方、ノンフォーマルスクールが存在することで、近隣の環境改善が誘発される事象も明らかになった。
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