本研究では、幼児の身体活動量に影響を与える要因を調査するとともに、幼児と保育者および家族の身体活動量の関係を明らかにすることを目的とした。 平日の身体活動量は通園施設の生活パターンの影響を受けていた。幼児と保育者の身体活動量の関連は場面によって異なり、保育者が体を動かす遊びに参加すると、幼児の活動量も高まる傾向がみられた。休日の幼児の身体活動量は個人差が大きく、家庭での過ごし方の影響がうかがえた。親子の活動量をみると、外出時や体を動かす遊びを一緒に行っている場面では両者の活動量が共に高い傾向がみられた。これらのことから幼児の身体活動量を高める要因として、保育者や親の役割が大きいことが推察された。
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