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2016 年度 実績報告書

保育所保育における「かみつき」行動の実態と要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26750358
研究機関川崎医療短期大学

研究代表者

中川 智之  川崎医療短期大学, 医療保育科, 准教授 (50462049)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード「かみつき」行動 / 保育所保育 / 気温・湿度・気圧
研究実績の概要

平成28年度は、保育所における「かみつき」行動の記録と、気温・湿度・気圧の記録を用いて、保育所保育における「かみつき」行動の実態とその要因について検討した。
具体的には、1歳児クラスにおける12ヶ月にわたる「かみつき」行動の状況を明示するとともに、「かみつき」行動と曜日や月齢との関係、子ども同士の関係等について分析した。その結果、当該保育所の1歳児クラスでは、①1年間を通して「かみつき」行動を全く受けない子どもは1名もいなかった、②1年間を通じて子どもの8割以上が「かみつき」行動を示した、③「かみつき」行動は月曜日に最も多く、週末にかけて減少傾向にあった、④「かみつき」行動は月齢22~26ヶ月に最も多かった、⑤「かみつき」行動を頻回に受けるのは活発に遊ぶ子どもであり、逆に受ける回数が少ないのは友達との関わりが少ない子どもであったことなどを明らかにした。先行研究や保育所で聴取した内容を交えて、子どもの生活リズムの調整や活動時の子どもの密度を減らす工夫の重要性について指摘した。
また、記録した1日の気温・湿度・気圧と「かみつき」行動との関連について検討した。具体的には、気温・湿度・気圧それぞれの平均値により高群(上位3分の1)・中群(中位3分の1)・低群(下位3分の1)に分類し、0~2歳児クラスにおける「かみつき」行動発生日との関連を分析した。その結果、気温に注目すると、1歳児クラスにおいては、前日から気温の上昇した日に多く発生していた。湿度に注目すると、1歳児クラスでは、高群及び低群に、2歳児クラスでは中群に、「かみつき」行動の発生が若干多かった。また、前日から湿度が低下した日、あるいは翌日に低下する日に、発生日が多い傾向が見られた。気圧に注目すると、2歳児クラスでは気圧の低い日にかみつき行動が多く見られた。1歳児クラスでは、前日・翌日との気圧差が大きい日に発生日が多かった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 保育所保育におけるかみつき行動に関する調査2017

    • 著者名/発表者名
      中川智之
    • 雑誌名

      日本保育学会発表要旨集

      巻: 70 ページ: 904

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 1歳児クラスにおける「かみつき」行動の実態と要因の検討-或る保育所における1年間の記録の分析を通して-2016

    • 著者名/発表者名
      中川智之
    • 雑誌名

      川崎医療短期大学紀要

      巻: (36) ページ: 53-59

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 保育所保育におけるかみつき行動に関する調査2017

    • 著者名/発表者名
      中川智之
    • 学会等名
      一般社団法人日本保育学会
    • 発表場所
      川崎医療福祉大学
    • 年月日
      2017-05-20 – 2017-05-21
  • [備考] 川崎医療短期大学学術機関リポジトリ

    • URL

      https://kwtan.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=981&item_no=1&page_id=41&block_id=58

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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