本研究は、保育所保育における「かみつき」行動の実態と要因に関する検討を行った。具体的には、その一般的傾向を明らかにするために簡易な質問紙を作成し、広範囲における調査を実施した。また、実際の「かみつき」行動に関する記録を分析するとともに、気温・湿度・気圧との関連について検討した。調査の結果、(1)10~11時及び16~17時に多く発生する、(2)月齢16ヶ月~24ヶ月前後に多く見られる、(3)男児に多く見られ、長く続く傾向がある、(4)気温・湿度・気圧の影響を受けている可能性がある、(5)月曜日に発生する可能性が高い、(6)活発に友達と関わって遊ぶ子が受けやすい、などの傾向を明らかにした。
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