研究課題
若手研究(B)
アントラキノンとキサントンとから構成された複合型天然物には、自己集積することによって独特なイオンチャネルを形成し、様々な生物活性を発現するものが存在する。本研究では、将来的な活性発現機構の解明や構造活性相関研究をを念頭に、こうした天然物の化学合成を検討した。すなわち、アクレモキサントンAを標的化合物とする合成研究を進めた結果、このもののABCDEG環に相当する8環性化合物の合成に成功した。また、この合成研究を通じ、橋頭位に生じたカチオン種やアニオン種を活用した新しい化学反応の開発にも成功した。
有機合成化学