他者認知の神経回路を明らかにするために、ヒトと同じ霊長類であるマーモセットを用いて、他者認知に重要な脳領域として知られている上側頭溝周囲のFST野に順行性のウイルストレーサーを注入して、その神経投射を調べた。上側頭溝周囲からは、前頭前野(10野、46野、8野)、運動前野(6野)、前頭眼窩野(12野)、側頭葉(TE野、TPO野、MT野)、頭頂葉(PF野、PFG野)、島皮質に投射があった。現在は、他者認知の神経回路の論文として、投稿準備中である。また、他者選好を調べるための行動データの取得を測定中である。計測した結果をまとめ、他者選好の行動データの論文として投稿する。
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