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2016 年度 実績報告書

湾岸アラブ諸国の成立とイギリス帝国

研究課題

研究課題/領域番号 26760003
研究機関金沢大学

研究代表者

佐藤 尚平  金沢大学, 法学系, 准教授 (70597939)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードイギリス帝国 / 脱植民地化 / 隠蔽工作
研究実績の概要

本研究課題は、湾岸アラブ諸国の現代史についての研究である。特に、湾岸アラブ諸国に深い影響を与えたイギリス帝国に注目し、1971年にイギリス帝国から湾岸アラブ諸国が独立するまでの政治や社会の変化を、アジア・アフリカ諸国の近代化とイギリス帝国の盛衰という世界史的な動態から読み直すことを目的とした。
本研究計画は4年計画の個人研究である。3年目となる今年度は、1年目と2年目の成果を踏まえて、これまでイギリスや湾岸アラブ諸国で収集した一次史料を検討することを計画した。また、可能であれば論文を出版するなどして国内外に向けた研究成果の発信にもつとめることを計画した。
結果として、今年度は次の通り順調に研究が進んだ。まず、当初の計画に沿って、これまでイギリスや湾岸アラブ諸国で収集した一次史料を検討した。さらに、こうした調査を進める中で、湾岸アラブ諸国だけでなくイギリス帝国全体の脱植民地化について新たな示唆を与える可能性の高い一次史料の整理を進めることが出来た。これは、イギリス帝国が20世紀後半に世界各地で隠蔽した機密文書群である。この機密文書群を整理しながら読み進める中で、イギリス帝国が世界各地で実行した機密文書隠蔽工作についての基礎的な事実を少しずつ明らかにすることが出来た。イギリス帝国が世界各地で実行したこの文書隠蔽工作については、まだ謎が多く残るが、ひとまずの暫定的な成果を査読付きの論文にまとめ、海外の学術雑誌に受理された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 'Operation Legacy': Britain's Destruction and Concealment of Colonial Records Worldwide2017

    • 著者名/発表者名
      Shohei Sato
    • 雑誌名

      The Journal of Imperial and Commonwealth History

      巻: オンライン先行公開 ページ: 1-23

    • DOI

      10.1080/03086534.2017.1294256

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Rebellion and Retreat: The Late 1960s in the United Arab Emirates2016

    • 著者名/発表者名
      Shohei Sato
    • 学会等名
      Revisiting 1968 and the Global Sixties
    • 発表場所
      New York University Abu Dhabi: Abu Dhabi, United Arab Emirates
    • 年月日
      2016-09-20
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Exploring a Revisionist History of Decolonization: FCO 141 and the 'Operation Legacy'2016

    • 著者名/発表者名
      Shohei Sato
    • 学会等名
      Britain and the World Conference 2016
    • 発表場所
      Kings College London: London, United Kingdom
    • 年月日
      2016-06-24
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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