研究課題
若手研究(B)
民族や地域の特性が現れやすい祭祀植物の利用と栽培に着目して、地域景観の形成について民族植物学的フィールド調査を行った。その結果、タイ北部の赤・ラフ族は、祭祀の際には必ずワタGossypium spp.を使用するため、集落の祈りの場に栽培、維持し続けている。沖縄の苧麻やネパールのマリーゴールドも同様に祭祀植物として栽培されている。信仰と結びついた植物利用は、高い必然性から地域景観の重要な構成要素となっていることを明らかとした。
緑地環境学 民族植物学