本研究は、第二次世界大戦終了直後大規模の引揚げを経て中国に残留した朝鮮人が、冷戦下の東アジア国際関係と中華人民共和国建国初期の中国国内政治の影響を受けながら、「中国朝鮮族」という新しいエスニック集団として誕生・確立し、存続の危機に立ち向かう政治的プロセスと朝鮮族社会の変容を実証的に解明することである。 この研究は、①東アジア近現代史の重要な構成部分でもある。②本研究は中国と北朝鮮の国境地域の社会史も含んでおり、今日的な意味がある。③中国の少数民族問題研究の重要なケーススタディである。④コリアン・ディアスポラ研究に貢献するだろう。⑤エスニックと国家の関係に関する研究を深化することになる。
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