経済発展が著しいインドにおいて、様々な分野で伝統技術は急速に失われつつある。半乾燥地に属するインド北西部でも、環境親和性の高い伝統的農業が、化石燃料を利用した現代型農業に急速に転換されつつある。その転換の速度はあまりにも急速であり、環境のみならず当地の社会や経済への悪影響が徐々に表出しはじめている。 そこで、当地の環境に適応した、低環境負荷の灌漑技術や畜力を利用した伝統農業を実測図や写真、動画、文字情報として記録し、後世に残すための調査を行った。今後も伝統技術を用いた道具が復元や応用が可能な情報として、誰でも閲覧可能な紙情報として英文報告書を刊行し、現地に配布した。
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