本研究では、ロンドンオリンピック開催が観光政策に対してどのような意義やレガシーを残したのかという点について、①開催地域へのレガシーの評価、および②観光政策への意義を明らかにすることを課題とした。その結果、①レガシー概念の再検討をつうじて21世紀における現代型オリンピックの再定義を指摘するとともに、②開催地のストラトフォード地区の現地調査を行い、ロンドン東部再開発エリアに「居住・ビジネス・集客」の三要素をあわせもつ開放的な都市空間(クリエイティブシティ)が誕生しつつあること、③さらにロンドンオリンピックがまさに「観光のための五輪」と総括できる側面を強く有することを明らかにした。
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