南方熊楠(1867-1941)が多大な影響を受けた、Human Personality and Its Survival of Bodily Death Vol. 1 & 2とその著者であるフレデリック・マイヤーズ(1843-1901)について研究を行った。 まず、ケンブリッジ大学図書館において、英国心霊現象研究協会のメンバーリストの調査を行った。それによって、日本人初の同会の会員やマイヤーズの住んでいた場所などを発見することができた。次に、前掲書を精読し南方が参照・引用した個所を特定し翻訳することで、南方による夢や超常現象に関する言説の多くがこの書から影響を受けていることが明らかとなった。
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