研究課題/領域番号 |
26770046
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
天内 大樹 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 講師 (40615035)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 建築史 / デザイン史 / 芸術雑誌 / 博覧会 |
研究実績の概要 |
本年度は公表済み業績では,戦後建築論の再検討(平田晃久(ゲスト)+南泰裕+天内大樹+市川紘司「〈建築理論研究 08〉──菊竹清訓『代謝建築論──か・かた・かたち』」,『10+1 website』,http://10plus1.jp/monthly/2015/04/08.php,2015.4;岸佑,コメンテーター:天内大樹,「浜口隆一の戦時と戦後」ICU琥珀会,国際基督教大学教育研究棟,三鷹,東京,2015.05.23),戦後デザイン・建築をとりまく状況についての検討(天内大樹「GKとRIA」,日本デザイン機構フォーラム「栄久庵憲司で切る! ソーシャルデザインの未来を拓く」,日仏会館,恵比寿,東京,2015.06.19/天内大樹,車戸城二,田中一雄,森田昌嗣,山田晃三,伊坂正人[モデレータ]日本デザイン機構フォーラム「栄久庵憲司で切る! ソーシャルデザインの未来を拓く」,日仏会館,恵比寿,東京,2015.06.19)を中心とした.加えて,北海道立近代美術館,北海道立文学館にて開かれた雑誌『さとぽろ』関連の諸展示を通じ,外山卯三郎に関する調査を行い,引き続き資料群から検討を進めている.仙台での調査による副産物的な発見を含め,現在国内外の学会発表の形で公表するつもりでまとめている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
応募時に提示した四つの視点のうち,三つ(①戦前の美学と建築の関係/②戦前の工芸と建築の関係/④戦後のデザインと建築の関係)については順調に公表できる結果が整いつつある.残り一つ(③戦後の美学とデザイン)に関しては,調査は進めているものの公表できる新たな知見には達していない.応募時に挙げた人々の書名による資料はあるものの,そこに込められた意図などを読み取れるに至っていないのではないかと思われる.
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今後の研究の推進方策 |
おそらく,美学とデザインの関係については,従来調査してきた個人署名の記述資料だけでは不足しているのではないだろうか.さらなる資料をどのような視点から系統的に抽出すべきか,当面広い視野で概観する必要が生じている.まずは公表できる三つの視点に関して議論を進めていき,残る一つに関しては次の研究課題を準備するべく,何が不足しているのか検討していきたい.
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次年度使用額が生じた理由 |
軽微な剰余額と思われる.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の通常の使用により解消される見込み.
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