研究課題
若手研究(B)
近世前期に成立した文芸は、出版メディアの著しい発達に大きな影響を受けていることをふまえ、当該時期に三都において活動していた出版書肆、特に長期に亘って活動していた江戸書肆に関する調査を継続して行った。これらが扱う出版物のうち、江戸板浮世草子を取り上げ、舞台設定の意図および話中に見られる諸要素の分析を行った。また、元和-元禄期に亘って、継続して奉納された連歌誹諧資料(深志神社蔵)の調査から、当時における中央と地方との、文芸的な交流の実態についての分析を進めた。
近世文学