「女性の日記から学ぶ会」(千葉県八千代市)の代表である島利栄子氏の許諾と協力を得て、同会収蔵の約3,000点に及ぶ日記・家計簿・書簡類の目録化を実施し、資料全体の約7割の目録化を果たした。これにより、日記資料の「並べ読み」を実現するための基礎的な環境が整った。 旧制第二高等学校のキリスト教主義学生寮である「忠愛寮」の寮日誌を調査・分析し、「多声響く内面の日記」の意味を考察した。 研究会「近代日本の日記文化と自己表象」を組織し、定期開催した。その成果を2日間のシンポジウムで公に発信した。これにより、今後の研究活動を深化するための学際的・国際的な研究体制の基礎が構築できた。
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