研究課題
若手研究(B)
本研究は1920年代から50年代にかけて日本のジャーナリズムで確立された言論インフラや編集技法を主に分析したものである。分析にあたって、同時代の東アジアにおけるメディア・ネットワークの広がりも視野に組み入れた。具体的には、各種インフラの経時的な変容のプロセスを実証と理論の両面から跡づけるとともに、三木清や大宅壮一といった批評家が発表したメディア論の萌芽的形態を詳細に調査した。それらを統合することにより、言論が醸成されていくシステムとその力学とを立体的に把握することが可能となった。
メディア史