ドイツ語文学における「記憶」というテーマに関して、資料を収集し、複数の論点を提示していく成果を発表することができた。「言語の記憶」という論点から出発し、その成果となるドイツ語論文が「Zeitschrift fuer interkulturelle Germanistik 文化を超えるドイツ文学」誌に掲載された。そして論点を拡大し、歴史的出来事の記憶や過ぎ去った時代・消滅した国家の記憶について文学の言説を比較しながら分析した。その成果は三つの国際学会と一つの国内学会での口頭発表、および三篇の日本語論文と一篇のドイツ語論文(論集のうちの一章)で発表した。
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