研究課題
若手研究(B)
グリム兄弟(ヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム)は学際的かつ国際的に活躍した文献学者であった。しかし、彼らの仕事がどのような協同によって進められたのかについての研究は多くない。本研究は、『グリム童話』の注釈(『メルヘン自注』と呼称)とその他の書物(兄弟の共著、それぞれの単著)を比較対象し、この問題に取り組んだ。これをつうじて、兄弟がそれぞれ好んでいた先行するメルヘン執筆者、彼らの法律への知識の違い、翻訳に対する価値観の違い、第三者からの彼らへの評価などが浮き彫りにされた。
人文学