研究課題
若手研究(B)
本研究では、19世紀末のフランスの文芸誌を、異質な作家たちを結びつけ合う共同性の場として考察してきた。これまでに、各文芸誌内の個別のグループや雑誌外での集いの場、あるいは集団表象のあり方に注目して、研究成果を発表してきた。とりわけ最終年度は、日本フランス語フランス文学会の東北支部で、「世紀末の文芸誌と作家たち」と題したシンポジウムを開催し、各論と総論の2つの発表を担当した。これまでに日本では知られてこなかった文芸小雑誌の紹介と分析に着手したことで、この領域の発展の端緒を切り開いた。
フランス19世紀末の象徴派寄りの定期刊行物