数の仕組みとその文法・情報構造との連関については、主に、それを研究するためのコーパスへの情報付与を行った。具体的には、マレー語・インドネシア語の大規模ウェブコーパスに形態情報を付与した。 数の仕組みについては、ベトナム語・日本語・マレー語で類別詞が生起しない環境にある程度の共通点が見られることを確認した。 文法・情報構造については、マレー語の動作主の異なる受動文の下位タイプその違いが受動動詞句の表す事象の所与性の違いであると主張した。また、古典マレー語・バリ語について、受動文動作主が二度表現される下位タイプは、接語重複であると主張した。
|