| 研究課題/領域番号 |
26770150
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| 研究機関 | 上智大学 |
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研究代表者 |
金 アラン 上智大学, 言語教育研究センター, 助教 (90711135)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | 親密度 / 自然談話 / スピーチレベル / ストラテジー / 日韓対照 |
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| 研究実績の概要 |
まず，日本語母語話者と韓国語母語話者(韓国在住)を対象として，対人関係における親密度に関するアンケートを実施した。RCIの設問項目以外にSNSの使用頻度や状況についても調査しており，コミュニケーションの仕方の変化に合わせたアンケートを行った。
次に，日本語母語話者の自然談話と韓国語母語話者(韓国在住)の自然談話をそれぞれ収集した。20個のテーマ(例：未就学児童の英語教育，小学生の化粧)を提示し，賛成か反対のどちらかに丸をつけてもらい，意見の一致する項目，一致しない項目について年齢(年上・同年齢・年下)と親密度(高・中・低)が異なる複数の相手と話してもらった。この調査により，議論の場において年齢と親密度がスピーチレベルやストラテジーの選択に影響を与えているかどうかが明らかになると考える。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2015年の夏休みに自然会話を収集しに韓国に行く予定だったが，MERSが流行し断念した。このデータ収集を冬休みに延期したため，進捗状況に遅れが生じている。しかし，予想以上にデータ数を確保できたため，大きな問題はない。
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| 今後の研究の推進方策 |
アンケートの分析はほとんど終わっており，近いうちにその内容をまとめて学会で発表する予定である。
自然談話の収集はまだ途中であるが，入手したデータはすでに分析を始めている。例えば，日本語母語話者同士あるいは韓国語母語話者同士の会話の中で，互いの意見が食い違ったときに，どのようなスピーチレベルやストラテジーを用いて自分の意見を主張し，最終的にどのように調整していくかに焦点を当てて考察している。この分析の一部は，2016年10月に学会（韓国）で発表することが決まっている。
今後は日本語母語話者と韓国語母語話者の会話を対象とし，意見の対立によって生じ得る摩擦をどのように解決していくのかを考察する予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2015年の夏に，韓国語母語話者の自然談話を収集する予定であったが，MERSが流行し，渡韓できなかったため，研究が少し遅れている。また，アンケートや自然談話を分析するときに使う統計プログラムを購入する予定であったが，近いうちに新しいバージョンが発売されるため，購入の時期を遅らせた。
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| 次年度使用額の使用計画 |
自然談話収集に関わる協力者への謝金や書き起こし作業に対する謝金に使用する予定である。また，統計プログラムを購入する予定である。
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