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2018 年度 実績報告書

地域のネットワークを活用した実践的な日本語教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26770176
研究機関福島大学

研究代表者

中川 祐治  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (70352424)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード地域日本語教育 / 地域の日本語ボランティア教室 / 日本語ボランティア
研究実績の概要

本研究の目的は、地域の人的ネットワークを活用し、地域に暮らす外国人住民に対する実践的日本語教育プログラムを構築することにある。これまで各地域の日本語ボランティア教室で行われてきた日本語支援活動を収集し、それをもとにより充実させた実践的プログラムの作成を目指すものである。今年度は、最終年度にあたり、前年度までに進めた実践的活動をもとにウェブサイトの作成を行った。実際には、昨年度までの動画制作活動で得た動画とその音声をもとに教材化を進め、完成版を公開した。
また、前年度までに収集した、地域で活動する日本語支援者の具体的な活動に関するインタビューデータの分析を進めた。分析結果の一部は、2018年度日本語教育学会秋季大会において「日本語ボランティアに求められる能力とは何か―地域日本語教育の現場への調査から―」の題目で口頭発表を行った。また、事例研究として「地域の日本語ボランティアに求められる能力とは何か―日本語ボランティアの「語り」から―」(『福島大学地域創造』30-1)で研究論文にまとめた。
研究期間全体を通じて、地域の素材を活用した「私の福島」と題した日本語教材の作成を中心に行い、それとあわせて、地域の日本語支援者へ継続的にインタビューを行い、日本語支援活動事例の収集・分析を進めた。特に後者においては、事例とそれに対して各支援者がどのように向き合ったのか、その際にどのような資質・能力を活用したのかといった点に焦点を当て分析を進めた。その核となるのは「省察性」であり、また継続的に対話を行うことで支援者と研究者との間に相互交渉が生まれ、新たなネットワークの構築につながった。以上の点から本研究課題で掲げた目的を十分に達成できたと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 地域の日本語ボランティアに求められる能力とは何か―日本語ボランティアの「語り」から―2018

    • 著者名/発表者名
      中川祐治
    • 雑誌名

      福島大学地域創造

      巻: 30-1 ページ: 31-42

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日本語ボランティアに求められる能力とは何か―地域日本語教育の現場への調査から―2018

    • 著者名/発表者名
      中川祐治
    • 学会等名
      2018年度日本語教育学会秋季大会

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公開日: 2019-12-27  

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