本研究では、英語学習者の内発的・外発的動機づけ、そしてL2理想自己・L2義務自己に焦点を当て、それぞれが日本人英語学習者の自己調整学習行動とどのように関連しているのかについて、調査研究を行った。5件法によるアンケートを分析した結果、内発的動機づけとL2理想自己を比較した場合、前者の方が自己調整学習に直接的な影響を及ぼす傾向が見られた。また、インタビュー調査の結果、L2理想自己は直接的に英語学習の動機にはなり難いものの、自律的な英語学習を促進する重要な要因である一方、L2理想自己が動機づけ要因として機能するには豊富な英語学習・使用経験が欠かせないことが示唆された。
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